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2006.11.01

お城の抜け道ばなし その1

映画の中で、二人の密会に、敵の侵入に、トリスタンの決戦用に、と何度も使用されるお城の抜け道。ローマ時代の遺跡の上に建てた城らしいく、この向け道もローマ時代のものらしい。近所にローマの遺跡やらもある(密会場所になってる)

最初にこの抜け道が出てきた時、「お、グロッタか!」と喜んだのです。
上げ蓋揚げたすぐにローマの遺跡っぽいのが見たからね。

グロッタとはイタリア語で洞窟の意味ですが、自然の洞窟や人工洞窟にグロテスクな装飾や噴水などを施した庭園アイテムのこと。ルネッサンス以降の庭園によく作られたが、もともとはローマ時代の庭にあったらしい。
神話学や心理学では、洞窟は死後の世界、異界、子宮、秘密、などを象徴するモチーフ。グロテスク模様は異界性をアップするし、グロッタを通ることは現世の常識やしがらみから自由になることや、生まれ変わりを意味する。

秘められた恋の二人にはぴったりのアイテムじゃないか!

と、思ったのに……。
あっという間に深遠な象徴性はどっかにいってしまった....orz

異界に行くためには儀式が必要でしょーー。二人ともあんなにばたばた駆け抜けないでくれ〜〜。
最終的にメロートが裏切り者達を引き連れて抜け道を通ることで、異界への道は生臭い現世の単なる抜け道に変わってしまう。

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