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2006.11.03

ドナカー王の城はどこ?

アイルランドのドナカー王の城(というか砦?)はどこあるのか??
映画では地図が一瞬しか出てこないし、スペルも読み方もよくわからなかった。Dで始まるのは覚えていたのだが、ダブリンじゃ北過ぎるよなぁと思って、物語アイルランドの歴史に出てるアイルランドの地図を見てみた。
すると、南の方にダンガーヴァンという場所がある。スペルはわからないが、ここのことかな??

さて、トリスタン研究ノートのぴっぽさんのエントリー、「映画トリスタンとイゾルデ」〜相違が生む悲劇に映画の地図のスクリーンショットがでてます。(ドアー城の場所が間違ってるというどかーんというネタもあってオススメエントリーです!読むべし)

地図をみるとスペルは Dunluce (ダンルース)。映画の地図はそれっぽくアバウトな地図だし、手持ちの小さい地図にはそれらしい名前は出てないので、ググった。

Dunluce Castle
87 Dunluce Road
Portrush
BT57 8UY
Antrim
Northern Ireland
ソース:24 Hour Museum

……………ちょっとまて!
Northern Ireland だと!!!
北アイルランドじゃん!! ダブリンより上ですか!!!!

ここのAの場所です。

※グーグルマップを貼付けたかったのですが、どうしてもうまく行かないので、スクリーンショットです。mac OSXでSafariだからかも…(;_;)
グーグルマップでDunluce Castleを見る

映画の地図アバウトすぎるぞ!! 全然場所が違う〜〜
コーンウォールからここの浜に流れ着くのはいくら何でも無理なんでは…(笑)
絶対途中で補足されるよ。

まあ映画の地図上のドアー城はそもそもここコーンウォールか? という微妙な場所にあるのだが……。

ついでに映画でトリスタンの故郷とされるタンタロンも調べてみた。ぴっぽさんのとこの画像を見るとスペルはTantallon。
ここBの場所だった…。

グーグルマップでTantallonを見る

おおーーーい。エジンバラの側だよ。ブリテン島の反対側じゃん。しかもここスコットランドだし(爆)


まさかここまで違った場所にあるとは思わなかった。orz

こんなに実際の場所と違うのに、なぜ実在の地名にこだわるのか全くなぞです。これならトリスタンの故郷も伝説の島リオネスで何の問題もないよなぁ。
地理条件の合う場所で実在の地名を探すか、出なければ全く架空の地名にしてしまった方がよかったのでは………(^^;)

一応予告編からとったスクリーンショット。
Map3_4
「ト」のとこにあるのがDunluce (ダンルース)
「デ」の右にあるのがTantallon(タンタロン)
「ンと」のあたりの米粒型の島がたぶんマン島。
タンタロンはどうみてもウェールズにあるように見える(^^;)

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コメント

こちらでははじめまして。
ウチのブログのTB&紹介ありがとうございます。

ドア城の場所が違う、というのは分かったのですが、
ダンルースとタンタロンはどこにあるのか調べようと思っているうちに、
みんさんが調べてくださいました。
全然違うじゃん(笑)!

アイルランドの城は普通にダブリンにあるとゴットフリート版に記載されてますね。

それにドナカーやアラゴンなどの名前はどこから来ているのか、気になります。

これからもみんさんのツッコミ&布教楽しみにしてます。

投稿: ぴっぽ | 2006.11.03 09:14

>ぴっぽさん
コメントありがとうございます。
わたしもまさかここまで違っているとは思いませんでした(^^;)

ここまで違うと
ダンルースとタンタロン、位置は違ってもこの地名を使いたい理由に、もしかして伝説とか最近の研究とかあるかも知れないなぁ、と少し思います。タンタロンはスコットランドだし、トリスタン=ピクト人説と関係あるのかも。

>アイルランドの城は普通にダブリンにあるとゴットフリート版に記載されてますね。
ありがとうございます。実はゴットフリート版は概要しか読んでなくて(おい!)すっかり忘れていましたorz
トリスタンの話、わたしにはマロリー版があまりに強烈で、ロマンな他の作品はまだあまり読んでないのです。ああ、積ん読がいっぱい〜〜。

マロリー版はトリスタンが端役のご夫人に振られたり、ディナダンとの珍道中な漫才とか、もうギャグにしか見えないです。当時の読者はどこまでシリアスにとっていたのか、すごく興味深いです。

>それにドナカーやアラゴンなどの名前はどこから来ているのか、気になります。

アラゴンという名前、まさか指輪のファンタジー人気にあやかってアラゴルンからとったんじゃ…? というすごくいやーな予感がありますが(^^;) それを言ったらおしまいっすね〜〜。

また遊びにきてください〜

投稿: みん | 2006.11.04 23:31

再びおじゃまいたします~。

いやー、すごいです!目からウロコが落ちまくりです。
前回のエントリーでアイルランドのことも
くわしく書いていらして、とても勉強になりました。
中世のアイルランドって、ほんと資料が少ないですよね。
私が持っているイギリスの通史にもほとんど載っていなくて、
ちょうど不満に思っていたところでした。
拝見させていただいてよかった。
ありがとうございました!

それにしても、タンタロンって、スコットランドだったのかー…(@@)

ゴットフリートのトリスタンは、いいですよ~。
岩波の「トリスタン・イズー物語」を読むと、
まあ無駄に長い気もしますが。
でも狩猟や騎士叙任の様子などが詳しく書かれていて、
楽しいです。

これからも、楽しくてしかもウロコがおちる記事を
楽しみにしています!!

投稿: SAWAKI | 2006.11.05 10:36

>SAWAKIさん、こんにちわー
アイルランドは資料少ないですね〜。イギリスとセットで語られることが多いので、イギリスとの関わりが少ない時代なんか大抵無視されてます(ToT)
このエントリーでも使った中公新書の「物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国”」は古代中世はちょっとしか出てないですが、包括的なアイルランド史の入門にいい本です。(著者の波多野裕造氏は外交官で元アイルランド大使)

アイルランド史はわたしもまだまだ調べ中で、まだまだ纏まってなかったりしますが、風俗やなんかと会わせて書いていきたいです。

>ゴットフリートのトリスタンは、いいですよ~。
>岩波の「トリスタン・イズー物語」を読むと、
>まあ無駄に長い気もしますが。

おお!ゴットフリート読まねば〜。
無駄に長いといえば、マロリーのトリストラム卿の話も同じですね。
なんだかやたらと端役のエピソードも多いし。トリスタンって長々書きたくなるようなオーラを作家に向けて発してるんですかね〜(笑)

投稿: みん | 2006.11.05 15:14

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